 
 
 
 
 
   
次は, 非常に特殊な分割合同の例であるが, 後で必要となる.
 と円周から円周上の一点
と円周から円周上の一点 を除いた
    部分集合
を除いた
    部分集合
 と
と
 次の回転群
次の回転群 に関して
    分割合同である.
に関して
    分割合同である.
 
 を絶対値
を絶対値 の複素数全体
の複素数全体
 と同一視しておく.
と同一視しておく.
 
 とおく.
     とおく.
 は
     は  の対応となる.
の対応となる.
    
 を
を にかけると
にかけると
    
 より
    より 
 
 
 ,
    かつ
,
    かつ 
 
 より
より
     
 
 と, 円周から円周上の一点
と, 円周から円周上の一点 を
    除いた部分集合とは,
を
    除いた部分集合とは,
 に関して分割合同であることが示された.
に関して分割合同であることが示された.   
この定理3.2は, 「バナッハ・タルスキーのパラドックス」の証明の
    最後の段階で使う!
例えば,  閉区間 ![$X=[0,1]$](img254.png) と 閉区間
 と 閉区間 ![$Y=[0,2]$](img255.png) とが分割合同であるかどうかを考えてみる.
    とが分割合同であるかどうかを考えてみる.  
    
 であることから,
 であることから,
      
 という“スケール変換
という“スケール変換
    
 &平行移動”で表される群
    &平行移動”で表される群 いわゆる,
いわゆる,  次元の
    ユークリッド変換群
次元の
    ユークリッド変換群 であれば分割合同になる. 一方, 平行
    移動だけに限定すれば分割合同にはならないことが知られている.
であれば分割合同になる. 一方, 平行
    移動だけに限定すれば分割合同にはならないことが知られている.