簡単な集合の概念と用語を知っているという前提ですが、そういった「お作法」 と同時並行的に学ぶことも可能でしょう。
群論は、代数学の一部、それも抽象代数学の典型例であるとか、応用群論で 多い、行列(要素)をひたすら計算する、いった扱い方が主流のようですが (とくに日本では)、 もっとやわらかで洗練されたもの、というのが私の印象です。 とはいっても泥くさい計算が必要ないかと言えば、そうでもないところが、 やはり群論の懐の深いところで、両方を味わってみて初めて論評する資格が 得られるのかも知れません。
はじめて勉強する人は、具体例を通じて通底する何かを各自の脳に合わせて実 体化させる、という態度がマスターするこつのような気がします。
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