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群作用
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群作用の定義と例
回転群と運動群
ユークリッド平面
の原点を中心とする回転全体の作る群
は
に自然に作用する. この作用による軌道は、 原点を中心とする同心円となる。 とくに、半径
の円周
に
の作用を限定することができる。
同様に、ユークリッド空間内で、原点を中心とする球面
に回転群
が自然に作用する。
定義 2.5
円周を
で表し,
を
次の回転群とすると,
は
-空間
である. ここで,
回転群
とは,
の形の行列全体の作る群のことである.
定義 2.6
原点を中心とする球面を
で表し,
を
次の 回転群とすると,
は
-空間である. ここ で,
回転群
とは,
次の実正方行列
で
を満たすものの全体からなる乗法群
のことである.
定義 2.7
ユークリッド平面
上の
運動群
とは,
次
元の回転と平行移動の組み合わせで得られる. 合同変換のうちで折り返し を
含まないもの全体の作る群のことである.
同様にして, ユークリッド空間
内の
運動群
を定
義する.
Yamagami Shigeru 平成15年2月14日